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株価が変動する要因

株価が変動する要因

株でかせぐ基本は、安く買って高く売ることです。このため、株式投資をはじめていく上では、どのような理由で株価が動いていくのかを知っておかなければなりません。株価が上がる要因、株価が下がる要因をみていきましょう。

株価が上がる要因

株価が上がっていく状態は、「買い手が多い」、つまりその株は人気が高い状態にあります。

  1. 業績が好調である:業績が好調であるということは、利益を生みやすい状態にあるわけです。投資家から人気が集まります。
  2. 業績の見通しを上方修正した:当初の会社の計画・予想より、見通しを上方修正したときです。会社側の思っていたよりも利益が増えるという発表です。
  3. 配当金を増やす:今期は配当金を前回より増やす(増配する)と発表したときです。また、前回は配当金がなかった場合は「復配(配当が復活する)」といいます。増配や復配は、業績が好調であるとみて、一般的には好感されます。
  4. 新製品の発表・新しい工場の建設など:新たな取り組みにはリスクも伴いますが、企業が時代の変化に合わせて成長していくためにはあるべき行動です。これにより成長や利益が増えるという判断された場合には、好感されます。
  5. 合併・買収:企業の合併・買収(M&A)により、企業間の相乗効果が出て、企業価値が上がると判断された場合には、好感されます。
  6. 割安株の修正:割安に放置されていた株が、何らかのきっかけで株価上昇することがあります。それがまた、多くの投資家の目に触れることとなり、さらに株価が上がることがあります。

株価が下がる要因

株価が下がっていく状態は、「売り手が多い」、つまりはその株は人気が低い状態にあります。

  1. 業績が不調である:業績が不調であるということは、利益を生みにくい状態にあるわけです。投資家からの人気が落ちます。
  2. 業績の見通しを下方修正した:当初の会社の計画・予想より、見通しを下方修正したときです。会社側からの「思っていたよりも利益が出ない」という発表です。
  3. 配当金を減らす:今期は配当金を前回より減らす(減配する)と発表したときです。また、配当金をなくす場合は「無配」といいます。減配や無配は、業績が悪化しているとして、一般的には嫌気されます。
  4. 問題が起きる:経営トップの不祥事、工場の環境汚染、法律違反などの悪い材料が明るみに出た場合。
  5. 為替レート:円高・円安の影響を受ける企業がこれに当てはまります。特に輸出産業では円高になると、製品(輸出品)の値段が実質的に上がってしまい、売上数量が減り、利益が減ることから嫌気されます。
  6. 同業他社の不振・倒産:同業他社が倒産をすると、その業界自体が冷え込んでいる可能性があると考えて売りが出ることがあります。逆に、その他社だけの問題であるなら、競合が減ることから、売り上げアップのチャンスとなりますから好感されることもあります。
  7. 株式市場全体の下落に引っ張られる:リーマンショックやコロナショックなどが起きると、警戒感から株式を手放す投資家が増えます。その結果、ショックの原因に関係が深い銘柄はもちろん、関係のない銘柄も株価が大きく下がります。