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インカムゲイン狙いの株式投資手法

インカムゲイン狙いの株式投資手法

株式投資でいうインカムゲインとは、基本は「配当金」です。配当金は、企業が得た利益を株主に分配するものです。

その金額は、企業によって、また決算期によってもそれぞれで異なります。業績が悪ければ減る(減配)こともあるでしょうし、配当金が支払われないこと(無配当)もあります。

配当金は1株あたりの金額が示されます。 例えば、ある銘柄を100株持っていて「1株あたり10円の配当」がついたならば、1,000円の配当金をもらえるということです。

配当金でコツコツ稼ぐ銘柄の選び方

配当金のメリット

  • 預金に比べて利回りが高い
  • 配当だけでなく、株主優待も受け取れる銘柄がある
  • 不労所得を得られる
  • 株式比例方式で受け取れば、NISA口座で保有する配当が非課税になる

配当金狙いで株を選ぶときのポイント

配当金を得ることを主な狙いとする場合、配当金の高い銘柄に注目するのが合理的です。また、株価が値上がりしたときには売却益も狙えます。全体的に国内株式の平均配当利回りは2%程度ですが、高配当利回りと言われている水準は4%です。

配当金狙いで株を選ぶときには次の事項に着目して評価をするようにしましょう。

  • 配当利回り:3%〜4%が標準的です。
    • 配当利回り(%) = 1株あたりの配当金 ÷ 株価 × 100
  • 配当性向:当期純利益のうち配当金の割合。
    • 配当性向(%) = 配当金支払総額 ÷ 当期純利益 × 100
    配当金の割合が高ければ、「株主を重視している」とみることも、逆に「無理をしている」とみることもできます。配当性向がマイナスというのは「赤字有配会社」です。
  • 長期間の配当額の変化:過去の実績も確認しましょう。「連続増配銘柄」は注目されやすくなります。

高配当株投資法

配当金を得ることを主な狙いとする際、特に高配当の銘柄を選ぶやり方もあります。配当利回りが4%を超える企業は高配当株と言われますが、注意も必要です。

  • 1株あたりの配当額は変わっていないが、株価が大きく下がった分、取得株価あたりの配当金が増えている。株価が下がっているということは、何らかの負の要素があるので注意が必要です。
  • 業績が良好とはいえない中、投資家からの出資を促したいために高配当にしている。この場合は利益を配当に回す分、企業自身が貯めるお金(内部留保)が少なくなってしまいます。
  • 高配当なのは今期だけ、後には減配・無配になる、といったリスクも考えられる。

株主優待で得する銘柄の選び方

株主に配当金以外のモノやサービスを贈呈する株主優待制度。この株主優待の取得を目的に銘柄を選択する投資方法もあります。株価が値上がりしたときには売却益も狙えます。

積極的に資産を増やすことからは外れますが、株式投資の楽しみ方のひとつです。

企業側が株主優待を行う主な目的としては、自社の知名度や製品認知度の向上、投資家の裾野拡大、安定株主の確保等があります。